
Canon 5D2 顕著なモアレ、つまり低いナイキスト限界、低い実質解像度業務用ビデオカメラ (Sony HDW-650) モアレが無く、高い実質解像度
[10626140] 千尋くんさん曰く:
> 1D Mark IVはアングルを固定したクロマキー撮影などで重宝すると考えております
クロマキーを含む何段階ものポスプロ処理を行う場合には、デジイチのビデオ画像は階調性、絶対解像度の面では結構不利なのでは。
素人が勘違いし易いことですが、例えば300x500画素の画像をPhotoshop等で600x1000画素にリサイズしたとしても、リサイズした画像のディテール、つまり本当の解像度が増す訳ではありません。
同様にビデオのデータフォーマットが1920x1080でも、画像に実質的にその情報量・解像度がある訳ではありません。
特に実質解像度が低い場合、エッジがぼやけ、クリーンなクロマキー処理は難しいかもしれません。
デジイチの動画は所詮、CMOSセンサーから画素飛ばしで得られたデータを簡易圧縮したものに過ぎません。
5D2の2千万画素全てを撮像素子から秒30回読み出し、A/D変換し、ピクチャースタイル等の画像処理を行う様な信号転送帯域と処理能力を持つチップ等、存在しないでしょう。
また、本格的・高品位なH.264圧縮をリアルタイムで行うのに必要な演算能力は、現在の技術ではとてもデジイチの筐体に収まる回路サイズにはなりません。
画素飛ばしを行うという事は、空間サンプリング周波数、つまりナイキスト限界を低めるということです。
デジイチのローパスフィルターのカットオフ周波数は当然センサーのフル解像度に合わせられています。
よって、そのLPFカットオフ周波数よりナイキスト限界が低くなる分、被写体が高周波数成分(つまり細かいディテール)を含む場合、エリアジング(つまりモアレ)が発生する確率が高まります。
1080ラインのゾーンプレート解像度チャート映像に発生するエリアジングから判断すると、5D2の公称「1920x1080」の映像の実質的なナイキスト限界は、垂直方向での解像度は約650ライン、つまり実質的には全体の解像度は1280x720にさえ満たないのじゃないでしょうか。
対して、ローパスフィルターがセンサーの1920画素にマッチしたLPFを搭載した業務用の3CCD HD ビデオカメラ(ソニーのHDW-650)ではエリアジングは殆ど認められず、垂直方向での解像度は約1000ライン位でしょう。尤も、このカメラの値段はデジイチとは1桁違いますが (笑
浅い被写体深度で画面の大部分をボカしたり、細かいディテールのない被写体(きちんとメークされた顔のアップ等)等の場合、デジイチの動画でもモアレを心配することはないでしょう。
対して、質感等を表現する為に高い解像度を必要とする被写体の場合、カメラ若しくは被写体が移動した場合、非常に目障りな移動するモアレが発生する可能性があるので、撮影には相当の事前プランニングとノウハウが必要でしょう。
あまり撮影、ポスプロ等のノウハウもなく、予算もモアレが発生したカットを撮り直す時間等も限られたプロジェクトの場合、また、フォーカス・露出等のカメラ自体の操作性や撮影作業の効率性を勘案したら、やはりメーン撮影機材はビデオカメラの方が無難でしょう。
デジイチは特殊な画角(超広角、超望遠、マクロ等)、高い感度、浅い被写界深度等が必要で、ポスプロであまりいじくり回さない様なカットで使用すれば宜しいかと。



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